私は、地場の賃貸不動産仲介会社と大手不動産管理会社で勤務経験があります。
現在は年間250件ペースで空室清掃を行っています。
つまり、不動産業者として清掃業者の選定、依頼、作業後のチェックをしていた経験と、清掃業者として作業を行っているという両方の経験があります。
そのため、賃貸物件の空室清掃や原状回復には詳しいです。
私が不動産会社勤務時代は空室清掃をしてくれる会社は1つでも多く確保しておく必要がありました。
なぜなら退去があったらすぐに修繕や清掃をしてすぐに募集を開始しないと入居希望者さんを逃してしまうからです。
しかし、繁忙期にはいつもの清掃業者さんはスケジュールがいっぱいで清掃出来るのは当分先・・・ということもありました。
大家さんにとってもこういう機会損失は賃貸経営では絶対に避けたいですよね。
その為、ヒマさえあれば対応の良い清掃会社を新規開拓していました。
その時に学んだポイントも交えて「退去後の空室清掃はどこに頼む?」というテーマで記事を書きました。
【自分で清掃会社を選びたいけど清掃会社の違いが分からない】という大家さんは、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
清掃会社にも〇〇があるってホント?
一口に清掃会社といっても実は色々とタイプがあります。
たとえば、
・オフィスビルや商業施設の掃除をメインにしている会社
・在宅の家庭をメインにしている会社
・賃貸物件の退去後など空室をメインに清掃をしている会社
などです。
さらには、
ビルなど高所の窓ガラス清掃などを専門にしている会社やエアコンクリーニングを専門にしている会社などもあります。
それぞれ得意としている分野があるということですね。
しかし、反対に苦手な分野もあるということも言えます。
空室清掃はハッキリ言って〇〇です
空室の掃除ははっきり言って、掃除業界の中でも人気の無い職業です。
それは何故か?
理由は簡単です。
単純に単価が安いからです。
例えば、在宅の浴室を掃除して15,000円~20,000円だとすると、空室の1Rの掃除をしても15,000円~20,000円くらいです。
空室の掃除はトイレからキッチン、浴室はもちろんお部屋全体を掃除します。
掃除をする範囲は広いのに、在宅の浴室清掃だけと同じくらいの料金相場です。
ですから、お掃除のフランチャイズなどでは「空室は儲からないから皆さんは在宅のお仕事を沢山もらえるように頑張りましょう」と指導するそうです。
特に家庭のエアコンクリーニングは近年需要が拡大しています。
在宅のエアコンクリーニングを行う業者も増えたので競争が激しくなり料金相場は下がりましたが、それでも1台8,000円~10,000円くらいです。
作業時間は1台約1時間~1時間半ですから空室の掃除を1日かけてやるよりも効率がいいのは確かですね。
在宅の掃除では夏場のエアコンクリーニング、年末にかけての大掃除シーズンというものが大きな稼ぎ時になります。
一方で賃貸物件の空室ハウスクリーニングは繁忙期や閑散期もありますが比較的1年を通じて仕事があります。
ですから
「普段は単価の良い在宅の仕事をして、仕事が無い時だけ我慢して空室の掃除をやる」という人も出てきます。
もちろん、それぞれの考えがあるので良いとも悪いとも言わないです。
話がそれましたが、ここまでのまとめです。
✔掃除会社にはそれぞれ得意・不得意がある
✔空室掃除は単価が安いので人気がない
✔在宅の掃除は単価は高いが仕事量が安定していない
✔空室の掃除は単価は安いは仕事量は安定している
✔仕事が無い時だけ我慢して安い空室の掃除をする業者も多い
空室清掃はつらい?
「空室の掃除をたまにやるとすごく疲れる」
こういう声をよく聞きます。
私は空室専門なので、たまに在宅の掃除をすると
「在宅の掃除をたまにやるとすごく疲れる」となります(笑)
やはり普段あまりやらない作業をすると慣れていない分疲れるということですね。
空室清掃と在宅清掃では作業時に気を付けるポイントが違います。
毎日毎日同じ作業をやるからこそ、動きに無駄がなくなり作業クオリティも安定する。
これは掃除に限らずどの仕事にも共通することだと思います。
特に清掃の仕事は『感覚』に左右される難しさがあります。
例えば、図面があってその通りに作る仕事や、決められた時間までに決められたものを運ぶという仕事と違い、清掃は仕事の成果・結果を客観的に判断することが難しい種類の仕事になります。
同じ料理を食べても『美味しい』と感じる人と『マズイ』と感じる人がいるのと同じように、掃除をした後をみても『キレイになった』と感じる人と『まだ汚い』と感じる人がいます。
どんなに有名な料理店でも100%誰が食べても美味しい料理を作ることは不可能です。しかし、80%や90%の人が食べて美味しいと感じれば評判の良いお店となります。
空室清掃では、基本的には作業後すぐに大家さんや不動産会社さんが仕上がりをチェックすることはまれです。
だいたいは、後日チェックになります。
そこで仕上がりが悪い箇所があればやり直しとなります。
その場でチェックが無いので、空室清掃ではどの程度まで仕上げるかという判断を自分でしないといけません。
後日またやり直しに行く回数が多ければ当然時間的にも金銭的にもロスしますし、やり直しが多い清掃業者は信用を失います。
だからと言って時間と人数をいくらでも掛けていいかというと、やり直しは無くなっても今度は採算が合わなくなります。
空室清掃の施工実績が豊富な会社であれば、過去にやり直しになった経験も合格となった経験もたくさん持っていますので、「仕上がりの基準」がシッカリしていることが多いです。
つまり、ごく少数の人を除き大多数の人が見ても『キレイ』と判断される基準で仕上げることが可能になるのです。
空室清掃では再現性がとても重要です。
同じ会社に頼んでも毎回仕上がりがバラバラだったら安心して入居者募集を出来ませんよね。
繰り返しになりますが、
毎日毎日同じ作業をやるからこそ、動きに無駄がなくなり作業クオリティも安定する。
大切なポイントです。
空室清掃を専門に行う会社もある
単価の良い在宅の掃除ではなく、私のように空室清掃を専門に行う会社もあります。
私が空室清掃を専門に行う理由は
『清掃を通じて一人でも多くの人に喜んで頂きたいから』です。
もちろん在宅の掃除では目の前のお客様に喜んで頂ける嬉しさはあります。
しかし空室清掃では、入居者さん、大家さん、不動産会社さんなど、より多くの方々に喜んで頂けます。
たしかに在宅の掃除よりも単価が低いことが多いですし、作業時間や作業範囲も広いことが多いので大変ではありますがその分やりがいも大きいです。
結論:空室清掃のおすすめ会社の選び方
おすすめは空室清掃を専門に行っている会社から探す、ということです。
理由は前述したとおり、専門に行うことで作業の質が上がることが期待出来るからです。
同じ理由で、もし業務用の天井埋め込みエアコンのクリーニングを頼むなら、それを専門に行っている会社から選ぶことをおすすめします。
2、3回だけなら専門で行っている会社とそうでない会社の違いは分かりにくいかもしれません。
しかし、5回、10回、半年、1年と長いスパンで見ていくとだんだん違いが出てくることに気が付くことが多いです。
空室清掃の場合は特に長いスパンで見た時にやり直しが多いか少ないか、作業の進捗状況の報告がスムースかどうか、依頼してからの対応がどのくらい早いかなど。
小さな積み重ねですが、空室率にも関わってきます。大家さんにとってはとても大切なことだと思います。
あとは、具体的な作業範囲と料金から判断することをおすすめします。
キャンペーンなどで限定的に安くしている場合を除き、あまりにも格安な料金を売りにしている会社は避けた方が無難です。もともとが単価の低い空室清掃です。あまりに低い料金設定の会社に頼むと、実際にどんな人が作業を行うのか。
やる気は?手抜きしない?きちんとした洗剤・道具を使ってる?
など無駄な心配はしたくないですよね。
大家さんの大切な物件の掃除を任せるわけですから、数千円から1万円くらいの差であれば少しでも安心して任せられる会社を選んだ方が失敗は少ないと思います。
以上、少しでも空室清掃会社選びの参考にしていただければ嬉しいです。
クリーンクラスでは、地域密着で素早い対応を目指しています。
空室清掃の対応エリアは、埼玉県川口市、蕨市、戸田市、さいたま市です。
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